2017年2月1日水曜日

国際シンポジウム「チベット牧畜民の「いま」を記録する」

きたる2月18日・19日に東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 (AA研) にて、国際シンポジウム「チベット牧畜民の「いま」を記録する」を開催します。AA研で3年間にわたって実施してきたチベット牧畜プロジェクトの最終年度にあたり、研究チームのメンバーが成果を一般公開するイベントです。牧畜プロジェクトのメンバーである青海師範大学チベット研究院院長のジャブ教授や、映画『英雄の谷』のカシャムジャ監督、および研究者でありながら若手起業家としても活躍中のニャンチャクジャ氏など、チベットからも豪華ゲストが来日する貴重な機会です。1日目は日本語、2日目はチベット語(日本語通訳つき)ですので、どうぞお気軽にご参加ください。

 両日とも同じ建物の1階で企画展チベット牧畜民の仕事展も開催中です(10:00-17:00)。併せてご鑑賞ください。2日目午前中にはドキュメンタリー映像『チベット牧畜民の一日(カシャムジャ監督撮影) も上映します。ご来場の方には『チベット文学と映画制作の現在』vol. 4 (最新号) vol. 1〜3をプレゼントいたします(vol. 4はシンポジウムに間に合わせることができませんでした。申し訳ありません)。いずれも一般公開のイベントですので、みなさまお誘い合わせのうえお越しください。

会場:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 3階304号室
入場無料・お申し込み不要



2017年2月18日(土)
 13:00–18:00
1. 別所裕介(AA研共同研究員,京都大学)「チベット牧畜民の「いま」を記録する:趣旨説明」
2. 山口哲由「牧畜政策の変遷と放牧の変化」
3. 平田昌弘(AA研共同研究員,帯広畜産大学)「アムド系チベット牧畜民のミルクの世界」
4. ナムタルジャ(AA研共同研究員,滋賀県立大学大学院生)「チベットの牧畜社会におけるヤクの糞の名称とその利用法について:中国青海省黄南チベット族自治州沢庫県の事例」
5. 別所裕介(AA研共同研究員,京都大学)「草原の地価上昇?:アムド・ゴロク地方の冬虫夏草バブルと不動産投機」
6. 海老原志穂(AA研共同研究員,AA研ジュニア・フェロー)「家畜は宝物」
7. 星泉(AA研所員)「牧畜文化辞典をつくる」
8. 総合討論
コメンテーター 棚瀬慈郎(滋賀県立大学),西田愛(神戸市外国語大学)

2017年2月19日(日)
10:30-12:10 ドキュメンタリー映像「チベット牧畜民の一日」上映(日本語字幕付き)
13:00–17:00
1. ジャブ(AA研共同研究員,青海師範大学)「チベット牧畜民の口承文学」
2. ニャンチャクジャ(GANGLHA)「持続可能なチベットコミュニティを目指してー地域発展のための社会起業家たちへのローカルな取り組み」
3. カシャムジャ(AMILOLO FILM)「スクリーンの上の牧畜民―アムド牧畜民に関する民族学的映像製作から得たこと」
4. 総合討論
コメンテーター 村上大輔(駿河台大学),根本裕史(広島大学)

使用言語:日本語,チベット語(通訳あり)
参加費:無料
事前申し込み:不要
共催
基幹研究「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築」(LingDy3),科学研究費(基盤B)「チベット牧畜民の生活知の研究とそれに基づく牧畜マルチメディア辞典の編纂」(代表者:星泉(AA研所員),課題番号:15H03203)

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